HANAGATA JUN
花形 純
くいもの屋わん、九州魂/統括店舗マネージャー
入社16年目
一度きりの人生を
楽しむためにできることを。
最大限好きなことがやれる
面白さがある場所
大学時代にディズニーランドでアルバイトをしたいと思って面接を受けたことがあったんですよ。でも、落ちてしまって……。悔しくて名前が似ているデニーズで働き出したのが、私の飲食業界人生の始まりです。その後、都内のダイニングレストランに勤めてそのまま社員になってしばらく働いていましたが、結婚を機にオーイズミフーズに転職しました。転職の理由は、大企業で安定した雇用環境があったから。以前の職場は会社規模が小さく、補償に関することや将来的な面で不安がありました。例えば、お客様の服飾品を誤って汚してしまったら自腹で弁償しなければならないし、休みもほぼ取ることができない。それに比べてオーイズミフーズでは休日が月に6日ありましたし、蓋を開けたら月8日休むことができました。そうした整った労働環境や、会社として伸びしろが期待できる点に魅力を感じ、入社を決めました。実は当初、大手チェーン店での勤務はマニュアルや会社規定に縛られてきっと面白くないだろうと勝手に思っていたんですよ。でも、実際に入社して働いてみたら、イメージとはまったく違っていましたね。決められた枠はあるけれど、その中で最大限好きなことがやれるし、逆に今まで面倒だった事務処理などの業務は本社に任せることができる。現場の人間としてはすごく働きやすいと思いました。
店長という立場でしか得られない
楽しみ、やりがいがある
現在は、くいもの屋わん池袋東口店と九州魂成増南口店の統括店舗マネージャー兼店長として働いています。月に半々の頻度で両店舗へ出勤し、ホールとキッチン業務全般をやりながら、店舗の営業・売上管理や人材管理、販促・顧客管理など店舗運営にまつわる内部業務などを行っています。これまでにも他社で店長を経験していたので、オーイズミフーズに入社して店長ではなくなった時、肩の荷が下りて気持ち的にも楽になりました。だから、「もう店長はやらないぞ」と思っていたのですが、なぜか結局2年後には店長に(笑)。でも、いざなってみるとやっぱりこの立場でしか得られない楽しみというのがあるんですよね。しかも自分の場合、長年同じお店で働いていたりもするので、かつて学生アルバイトだった子が卒業後、社会人になって飲みに来てくれたり、結婚式に呼んでくれたり、子どもを連れてお店に来てくれたりするんです。私からすると彼、彼女たちは数十名のアルバイトさんのうちの一人ですが、彼らにとっては私が一人だけの店長で、思い出の一部になっている。嬉しいですよね。お客様からの感謝の言葉ももちろんですが、そういったお店で築いた人間関係の中で生まれるつながりや、人の成長を見守れることが、店長として働くモチベーションになっていると感じます。
裁量権ある職場で、2店舗分の
やりがいと楽しみを見出している今
オーイズミフーズで店長として働くようになり、人の成長とともに、自分も成長したと感じることがあります。それは、意識の変化。自分の持ち前のセンスややる気だけで結果が出やすかった20代の頃は、自分が頑張ればいいという考えだったのですが、年齢を重ねるにつれてそれだけではダメなんだと思うようになりました。店づくりには人の育て方・作り方も大切ですし、店長という立場上、常にみんなのお手本であるべきだという意識やプレッシャーも芽生えました。昔は「自分だけが」と尖っていたけれど、相手に動いてもらえるように意識し出した分、視野が広くなり、人としてだんだん丸くなってきたような気がします。
また、2店舗の統括をしているので、業務量や責任、プレッシャーも単純に2倍になります。ですが、スタッフやお客様と関わる頻度や深さも2倍になるので、そういった点ではやりがいも2倍だし、めちゃめちゃ楽しいんですよね。2倍大変というよりも、2倍楽しいと思える仕事です。2店舗それぞれ、人も店づくりも違いますし、常に新鮮味を感じながら働けています。
働く楽しさについては、個人的なやりがいの他に、職場の環境に影響を受けている部分も大きいのではないかと思います。裁量権のある環境なので、その点はメリットにも感じています。例えば、自分で企画したイベントなどの施策を実施する際、それを店内のコミュニケーションツールに切り替えることができるんです。ハイボールを売り出す企画の時は、売上数の多いスタッフ上位3名に景品を出してモチベーションアップにつなげていますし、イベントがあればお客様と話さなければいけないので、強制的に会話が発生する状況を作ることができます。すると、接客が苦手だった子達は会話が上手になって人と話すことが好きになり、「飲食業って楽しいですね」という意識を持ってくれるようになったりもするんですよ。裁量権があることで、自分のやりたいお店づくりを目指すことができる。それはオーイズミフーズで働く一つの魅力だと感じます。
そうした環境を維持できるように、スタッフ同士の関係性を大事にするようにしています。挨拶はしっかりする、相手の気持ちになって考え、思いやりを持つようにする。本当に基本的なことですが、誰かと一緒に働くにあたって大切なことだと思うので、自分自身心掛けるようにしています。思いやることについては、スタッフも結構自然と身に着けられている気がします。例えば、若いアルバイトさん達に比べて、社員は年齢も上の人が多いので、お互い直接言葉を交わすことは少ないのですが、裏で「あいつがこれをやってくれて助かった」と私に伝えてきたりするんですよ。そういうことは本人に直接言えよと思うんですけどね(笑)。
人生一度きり、楽しみながら
目指すポジションと店づくり
ずっと店長職を担ってきましたが、今後はそこからステップアップし、エリア長を目指したいと思っています。長年店長として現場にいた人間として、管理業務だけなんて面白くないだろうと思い込んでいたのですが、「やったこともないのに否定をするな」と現役のエリア長に諭されました。確かに、自ら進んで担ったわけではなかった店長職もやってみたら違う景色を見ることができたし、何より楽しかったので、まずは一度どんなものか見てみようと思ったんです。だから、エリア長になる前段階として今、統括マネージャーをやらせていただいているという状況です。現場で運営管理をしながら、数字管理やビジネス関連を学べる会社主催の勉強会に参加するなどして、目指す所へ進むための力をつけているところです。
また、エリア長を目指し始めてから、自分の意識も変わってきたと感じています。以前は自分のお店さえ良ければいいというようなところもありましたが、今は近隣の店舗や会社に迷惑をかけず、みんなでいい方向に向かえたらいいよねという意識に変わりましたし、相手のことを理解できるようになった分、人から嫌われることを恐れずに行動できるようになりました。また、今のエリア長からは、考え方や自分の弱みについてアドバイスや指摘をいただける、とてもありがたい環境があります。そんな周囲のサポートを受けながら自分の目標を目指しつつ、スタッフにとっての良い思い出作りにも貢献できるような店づくりをしていきたいです。
実はこれまでに辞めたいと思ったことが何度もありましたが、次から次と楽しいことや、やりがいのあることが入ってきちゃうから、辞められないんですよ。やっぱり人生一度きりですから、やりたいことをして楽しまないと。